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WASEDA MODE

自身のブランド「TOKYO RIPPER」のデザイナーからアパレル会社に転身した佐藤秀昭さん(2002年一文)。あらゆる経験があるからこそ、ファッションを多角的に見ることができ、常に業界の最先端に身を置きながらファッションを捉えてきた。
取材・文=吉岡美奈

ファッションの時流に乗ってデザイナーから会社員に

「大学1年の時に神田恵介さん(本誌P.12)やシトウレイさん(本誌P.20)と出会い、ファッションに興味を持つようになりました。そして独学で服を作り始め、2年の時に自分のブランド『TOKYO RIPPER』を立ち上げました」
「TOKYO RIPPER」は、エコロジーやリサイクルを意識し、古着の一点物のリメークと、シーズンごとのコンセプチュアルなモノづくりを並行して発表し、注目を集めた。
「僕が大学生の時、『UNDERCOVER』がパリ・コレクションに進出したり、Jリーグの選手が海外チームに移籍したり、音楽ではインディーズバンドがヒットしたりしていました。僕たちも、作った服がそのまま販売され、雑誌にも載り、世界が近くにあり、誰もがすぐにマーケットに挑戦できる、そんな時代だったんだと思います」
 在学中にファッションショーを経験。卒業と同年に東京コレクションデビューを飾り、その後も精力的に活動するが、2009年に29歳でブランドを休止した。
「09年は前年にスウェーデンの『H&M』が日本に上陸したり、『GU』が990円ジーンズを打ち出したりと、まさにファストファッション旋風が巻き起ころうとしていた年。その流れの中で、僕ももっと広い形でファッションに関わっていきたいと思い、自分のブランドを休止して大量生産の世界に飛び込みました」
 それまでは、MADE IN JAPANでの少量生産、あるいはアトリエで自分で1枚ずつ服を作っていた佐藤さんが、何千枚、何万枚を生産する会社に入った。
「中国、インド、バングラデシュなど、いろんな国の生産背景を見てきました。徐々に、ファッションを世界中に売るということに魅力を感じるようになり、デザイナーから小売業、卸売業の仕事にシフトチェンジしていきました」
 2年前からは婦人服や服飾雑貨のブランドを展開する日本のファッション・ビジネス企業、MARK STYLER株式会社の海外事業本部に所属。中国の現地法人の支援と管理をメインに、シンガポールやロシアなどにブランドの卸も行う。
 1年の3分の1は上海をはじめとする海外生活。目が覚めてどこの国にいるのか分からない時もあるという。

20年続けたファッションはもはや“人生”

「基本的にオンとオフの区切りがなく、何をしていても仕事にどう生かすのかを考えています。ファッションを通して人と出会い、世界の文化や思想も知ることができる。どんな環境でも楽しむのが一番です」
「楽しむのが一番」とは、数々の経験を積んできたからこその言葉。そんな佐藤さんにとってファッションとは何か。
「趣味、仕事、人生です。趣味から始まって、気が付いたらそれが仕事になっていました。20年ファッションに関わっていますが、考え方はほぼ変わっていません。ファッションを通じて世界中の人々に楽しさや感動、豊かさを提供していきたい。それが自分で作った服じゃなくてもいいと思いますし、ビジネスとしてでも、ファッションには一生関わっていきたいですね」


MARK STYLERの代表的なブランドの一つ「Ungrid(アングリッド)」北京1号店。「A New Class Casual」をブランドコンセプトにし、2018年の開店以降、高感度の顧客層に向けた服を提案している。開店時には店頭でショーを行い、中国の人気モデルなども招待して話題となった。(P.17写真)


プロジェクションマッピングという概念が根付く以前の05年に「砂に書いた名前をさらう静かな波」をテーマに手掛けた、波打ち際を表現した映像を用いたインスタレーション


うだるような暑さのバングラデシュのニット工場(12年)。熟練の技術を要する精緻な手作業と、近代的な刺しゅう機が混在している

佐藤秀昭 MARK STYLER 海外事業本部

さとう・ひであき/ 1979年群馬県生まれ。2002年第一文学部卒業。在学中にブランド「TOKYO RIPPER」を設立し、卒業と同年に当時最年少で東京コレクションにデビュー。09年活動を休止し、その後、OEMメーカー、繊維商社を経て、現在はMARK STYLER株式会社海外事業本部に勤務。主に中国、アジアでの自社ブランド展開に従事している。

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