27のメッセージ | 早稲田大学 校友会
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27のメッセージ

これまで『早稲田学報』の特集に名を残した多くの校友や在学生。
今回の特集ではその中の27人から、生きる時代を共にする校友へのメッセージを自由表現で寄せてもらいました。
この記事では3人のメッセージを紹介します。

田中愛治

「早稲田の底力」の源泉は?

 早稲田の学生からほとばしる活力の源泉は何か。早稲田という大学が持つ底力の根源は何か。これらの問いには、早稲田で学んだ者、あるいは仕事をした者は、何かしらの答えを持っていよう。これが正解だという唯一の答えはあるまい。どの答えも真理を捉えていると思うが、私なりの答えをここに記してみたい。

 私は、4年間学生として学び、20年余り教壇に立ち、15年近く学部や大学の運営に関わってきた。その経験から感じ取ってきた印象は、早稲田の底力の根源は、卒業生にあるのではないか、ということである。

 今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に、大学はさまざまな対策を取ってきた。その一つに、コロナ禍で経済的に困窮する学生に、緊急支援金10万円を給付する施策がある。その際、それを支援していただくご寄付(一口1万円)を、卒業生をはじめ早稲田関係者にお願いをした。すると、これまでにないほどのスピードでご寄付が集まり、開始して約1週間で1億円、約1カ月余りで2億6000万円も集まった。

 とくに驚いたのは、従来とは異なり、20代・30代・40代という若い世代からの寄付者が、各世代で約400人にもなり、50代・60代と人数では肩を並べるほど多かったことである。「困っている後輩を助けたい」という、若手の卒業生の気持ちを伝えるメッセージも多く、涙が出るほどうれしかった。

 ボランティア活動や地方活性化で地方の先輩を訪ねると、必ず助けてくれる卒業生がいることは聞いていた。早稲田祭の計画から実施、近隣の住民へのおわびや商店からの広告集めまで、全ての作業を実行するのは学生である。だが、そこには、支援する卒業生の存在がある。これらのことから、早稲田の活力は学生のバイタリティーだが、それを支える底力は卒業生が担っているのではないか、という漠然とした印象を私は持っていた。今回の緊急支援の寄付募金への反応を見て、自分の印象が間違っていなかったと実感した。

 本稿では、「校友」ではなく「卒業生」と書いてきた。それには理由がある。多くの若い卒業生は、自分を校友と認識せず、登録をして校友会の活動に参加している卒業生だけを「校友」と呼ぶと思っているらしい。そう思っている卒業生にも、ご自身も校友の一人だということを知ってもらいたい。そして、「集り散じて」も「久遠の理想」を追う、あなた方、校友こそが「早稲田の底力の源泉だ」と感じ取っていただきたい。

田中愛治

たなか・あいじ/早稲田大学総長。1951年東京都生まれ。75年政治経済学部卒業。85年米国オハイオ州立大学博士課程修了。政治学博士(Ph.D.)。青山学院大学助教授・教授、早稲田大学政治経済学術院教授、教務部長、理事(教務部門総括)などを経て現職。2014〜16年 International Political Science Association 会長。『政治学』(共著)など著書多数。

モリナガ・ヨウ

モリナガ・ヨウ

もりなが・よう/画文家。1966年東京都生まれ。92年教育学部卒業。在学中は早稲田大学漫画研究会に所属。87年に『朝日ウイークリー』連載の「キャンパスの光と影」でデビュー。ルポイラストを得意とし、『築地市場―絵で見る魚市場の一日』で第63回産経児童出版文化賞大賞受賞。主な著書に『消防車とハイパーレスキュー』『図解絵本 東京スカイツリー』『プラモ迷宮日記3』など。

石井志保子

 世界は目に見えない秘密の法則でできています。これに光を当て、目に見えるようにするのが数学者の仕事です。

 この公式は左辺が多様体の特異点(滑らかでない点を特異点と呼びます)の複雑さを因子によって測る指標を表し、右辺は多様体の上の弧(微小な曲線)がどれくらいあるかを示しています。

 一見何の関わりもないように思われる因子と弧の二つの世界がこの等式でつながっていることが分かります。私にとってはセーヌ川にかかる橋と同じくらい素敵な橋です。

石井志保子

いしい・しほこ/数学者。1950年富山県生まれ。73年東京女子大学文理学部数理学科卒業、75年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、84年理学博士(都立大学)。 九州大学理学部助手、東京工業大学准教授、教授を経て2011年より東京大学大学院数理科学研究科教授。現在東京大学、東京工業大学名誉教授。18年より中国清華大学兼職教授。

毎号特集テーマを変えて、早稲田の今や社会で活躍する校友の姿を伝える、コミュニケーション誌『早稲田学報』。

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