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川崎稲門会:ワセダサロン4月例会を開催
川崎稲門会
ワセダサロン4月例会を開催
川崎稲門会ではワセダサロン4月例会を2025年4月19日(土)、12時から武蔵小杉の「ユニオンビル」で開催した。32人が集い、板橋幹事長(1977年政経)の司会進行、井上会長(1969年法研)の乾杯で始まった。会長は「今年のサクラは長持ちし、そのあと急に夏の陽気となり、今はハナミズキが奇麗だ」とあいさつした。事務局は各県下稲門会の予定について、各担当幹事からは若手の会の活動とウェブサイトの立ち上げや、稲門祭と記念品販売について報告した。先の早慶ゴルフでは、わが早稲田が勝利するとともに当会員によるホールインワン達成の報告があった。また本日のサロン初参加者のあいさつがあった。
今日のワセダサロン4月例会の講演は、溝口にある日本地名研究所事務局長の菊地恒雄氏による「地名から見る川崎」である。氏は、故柳田國男の民俗学を継承した初代所長の谷川健一氏が1981年に設立した日本地名研究所の運営を実務面で支えている。そもそも川崎とは、川先、川前など川の河口や合流点を意味し、東京との県境である多摩川に由来していると述べ、川を境に「下(川崎側)」、「上(東京側)」の付く地名が存在するが、歴史的に川の流れの変化で地名も多少混乱、混同している。川崎の横長で7つある区の中の、鉄道の交差で街づくりと大学誘致(中原区)、軍用地の返還と宅地開発(宮前区)、橘樹官衙遺跡(高津区)、農作の稲田と生田(多摩区)、新駅と文化施設の整備(麻生区)などを例に地名に纏わる話をされた。平成3年刊行の「川崎の町名」初版から30数年が経過し、この間の変化は激しく、地名は土地の由来・変遷の歴史を現し、貴重な文化資源であることから平成6年に市政100年を迎えるにあたり「川崎の町名」改訂版発行を紹介、希望者には販売も行った。参加者からは自分の住む町名、神社名の由来、大企業の進出と地名の変遷などの質問があった。時間となり、幹事長のリードで校歌を斉唱し、講師にエールを贈って散会した。
(文責者:山田 隆)