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川崎稲門会:ワセダサロン7月例会(第586回)
川崎稲門会
ワセダサロン7月例会(第586回)を開催
2025年7月19日(土)12時から、武蔵小杉の「ユニオンビル」でワセダサロン7月例会を開催した。暑いなか27人が集い、板橋幹事長(1977年政経)の司会進行、井上会長(69年法務研)の乾杯で始まった。会長は商議員会や県支部長会議の報告、幹事長からは今年の鎌倉管掌の県大会への積極的な参加要請を報告した。また、横須賀・三浦稲門会の校友大会報告を担当幹事が行った。初参加の元銀行マンのあいさつがあった。
本日の講演は、稲門出身の作家で翻訳家、教育者としても活躍される三石由起子氏(81年一文)の「ラジオの人生相談から『価値観のズレと老後の覚悟』」である。氏は大学入学後に米国留学を経て、『早稲田文学』に掲載された『ダイアモンドは傷つかない』で作家としてデビューした。小説の執筆や翻訳などにかかわる一方で、幼児の英才教育に携わり、200冊に及ぶ関連の読書を通じ、マンツーマンの教育「三石メソード」を開発した。常に更新される単なる知識教育ではなく、四方見(しほうみ:物を四方から観察する)して考えるものであり、海外のさまざまな経験も生かされている。言葉も通じないモンゴルで子供が病気になって大変な苦労もした。
長く続けているものが、ニッポン放送の人生相談である。登山家で医師の今井通子さんや社会学者の加藤諦三さんらと回答者として関わっている。最近は母親からの子供の相談から、祖父母からの孫の相談が多くなってきた。大きなお世話と思えるが、親が言わないことから、祖父母が相談してくる。時代の変遷により価値観は変わらないものの、パワハラ・モラハラなど表現方法に注意が必要な時代になった。早く退場したいと感じているが、やめるにやめられないところがある。親は「誰にでも好かれる子になってほしい」と願うが、孔子の教えの「世の半分の人は愚かでくだらないが、残りの半分であれば、きちんと嫌われる人間になれ!」や、「人はしょせん、人に迷惑をかけるものであり、迷惑を吸収できる人になれ!」を念頭に置き、人生相談を続けている。
質疑では身内の個人的な相談へのアドバイスもあったが、時間となり、幹事長のリードで校歌を斉唱し、講師にエールを贈って散会した。
(文責者:山田 隆)
(出席者・掲載了承済み)池田明彦、板橋洋一、井上勝利、植草岳浩、越智威雄、梶八重子、神戸良枝、小泉保彦、杉山博、曽禰純一郎、多奈部純一、綱川健一、土肥恭一、戸辺憲、永井聡、永島偉行、濱志津子、平沢和久、福岡総一郎、
保科卓爾、松下正夫、宮崎恒充、森脇敏和、柳沢雅広、山田隆、山本哲也、
講師:三石由起子氏
※出席者のお名前は、個人情報保護の観点から記載しません(本文中に登場する会長や幹事長、文責者などは除きます)。ただし、強い要望があり、参加者名簿に記載の全員から了承をもらっていることが確認できた場合は、「出席者・掲載了承済み」と注意書きを入れた上で掲載いたします。












