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川崎稲門会:ワセダサロン11月例会(589回)を実施

2025年12月1日

川崎稲門会
ワセダサロン11月例会(589回)を実施

ワセダサロン11月例会を、冬の訪れを感じる2025年11月22日(土)12時から武蔵小杉で開催した。23人が集い、板橋幹事長(1977年政経)の司会進行、井上会長(69年法務研)の乾杯で始まった。会長は出席した県大会や他の稲門会で、先日のわが校友大会の運営がフレンドリーで良かったとの評価を得たことや、今年の司法試験で早稲田が久々にトップになったことを述べた。担当幹事が記念品販売の好成績、先日の川崎三田会への出席や歴史散策の実施などを報告した。

本日の講演は、東京大学名誉教授(元・史料編纂所)の鶴田啓先生の「江戸時代の日本と朝鮮」である。当会会員石橋明久氏の高校の同級生であることから講演が実現した。来年度の放送大学講義用の20ページに及ぶ資料を配布し、講義形式で進められた。日本との交流・交易は、1392年の朝鮮建国以降に対馬宗家を通じて行われたが、豊臣秀吉の大陸出兵で変貌した。秀吉没後に徳川家康は和を求め、関係復活を優先して1607年に修復した。

当時はキリスト教布教の禁止で鎖国政策を進めたが、通信と通商を明確に別扱いし、通信は相手国の代表者との信書で朝鮮と琉球のみ、通商はオランダと中国のみに限定した。交易は長崎出島、琉球、対馬宗家を通じて行った。交易は朝鮮の案の釜山経由で対馬の宗家や柳川氏を唯一の窓口とした。

江戸時代の朝鮮の使節の「通信使」は、徳川将軍一代に一回の300から500人規模で対馬を経由して江戸まで縦断し、通る藩で人、馬、船を提供する一大イベントだった。これは「江戸図屏風」に代表される絵図や記録に残っている。

しかし、通信使接待の負担も大きく、飢饉(ききん)や打ち壊しもあり、江戸後期には途絶えた。対馬藩を通じた交流・交易では、日本の貢物は南方のこしょう、ミョウバン、染料、および国産の工芸品、返礼品は朝鮮人参、虎皮、豹皮、織物だった。輸出品は以前の銀に変わって銅、スズや水牛の角、輸入品は木綿、絹や米だった。貿易の拠点は釜山の倭館(和館)で行われ、これは朝鮮側の自国民と日本人との勝手な接触を規制する目的と思われると述べ、講演を終えた。2、3の質問があったが、最後に先生へエールを贈り、校歌斉唱して散会した。
(文責者:山田 隆)

(出席者・掲載了承済み)池田明彦、石橋明久、板橋洋一、稲葉茂、井上勝利、織田聡子、越智威雄、織戸四郎、神戸良枝、児玉總一郎、清水秀紀、曽禰純一郎、土肥恭一、戸辺憲、永井聡、永島偉行、濱志津子、福岡総一郎、保科卓爾、松下正夫、森脇敏和、山田隆、講師:鶴田啓氏

※出席者のお名前は、個人情報保護の観点から記載しません(本文中に登場する会長や幹事長、文責者などは除きます)。ただし、強い要望があり、参加者名簿に記載の全員から了承をもらっていることが確認できた場合は、「出席者・掲載了承済み」と注意書きを入れた上で掲載いたします。

 

 

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